いい土地を見つけるために②

今日は「買付証明書」についてお話しします。
家を建てるために土地探しを始め、やっとの思いで見つけた希望の土地に対して、最初に取り交わす書類が「買付証明書」です。
これは、「私は、この物件をこの金額で購入します」という意思表示のための書類であり、売主が買主を決めるための重要な書類でもあります。

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買付証明書は、不動産会社によって準備されている場合が多く、売買契約書とは違い、法的な取り決めがありません。
主な記載事項としては、購入希望額、購入希望物件、希望契約日、有効期限、手付金の設定金額、特約条項などがあります。
ただし、優先順位を決めるものではありません。

買付証明書は、何枚も作成されることがあり、その土地を本気で購入したい場合は、買付証明書をただの書類として記載するだけでなく、
自分を知ってもらうエントリーシートのように活用することもできます。売主によって重視するポイントは違いますが、
職種、勤続歴、購入希望の動機などが考慮されることがあります。

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不動産会社側からみると、買付証明書を出した人は、条件さえ合致すれば契約する意思の固いお客様という位置づけになります。
また、買付証明書を作成した経験は、その後の土地探しのプラスにもなります。

買付証明書は、売買契約と違い、法的根拠がありませんので、原則無償でキャンセルは可能ですが、一方的なキャンセルは慎重な判断が求められます。
実印を使用することは基本的にはありませんが、その先に進むと不動産売買契約書・金銭消費貸借契約書(住宅ローン契約)では実印が要求される場合がありますので、
土地探しの時点で予め実印と印鑑登録の準備をしておきましょう。


以上が、不動産を購入する際に必要な買付証明書についての説明になります。

次回は続きをお話しします!


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木久工務店  久下

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